Beautiful Dreamer |
傷の癒えた真山は職務に復帰。柴田も係長として2係に戻ってくる。そこへ来た依頼は、15年前の海難事故の当事者たちが招待を受けた島に同行して欲しい、というものだった。柴田と真山は、“日本の半ズボンバミューダ海域”と呼ばれるところに浮かぶ厄神島へ。一行を迎えたのは霧島七海という女性。両親を件の事故で亡くした七海は、招待した7人が両親を見殺しにしたのだと確信していた。シラを切る彼らに対し、七海の復讐が始まる。証拠も残さずに殺される招待客。残った客の恐怖心を嘲笑うように起こる不気味な現象。ものが次々と消えてゆき、ついには海の向こうに見えていた島までが消えた。この現象と事件とに繋がりはあるのか。真相が明らかになった時、厄神島は黄泉の国への扉を開く。そして、柴田と真山がそれぞれに再会した懐かしい人たちの背後には、朝倉の影が…。
■柴田、官能シャワーシーン披露。
車のドアをぶち抜くほどの威力のある弾丸が、実はプラスチック弾だったと言われようが、明らかに体内量の1/3を大幅に上回る流血をみた人間が生きていようが、「あっそ」と納得できる人でなければ観てはいけない。納得できたとしても、TVシリーズを未見であったら置いてけぼり間違いなし。なんて不親切な映画なんだ…。まるで別々の作品を無理矢理ひとつにしたかのように、途中で全く味わいが変わってしまうが、『ケイゾク』というドラマはもともと現実密着型事件部分(柴田担当)と精神世界旅行部分(真山&朝倉担当)が結合してできていたわけだし、“らしい”っちゃあ、あまりに“らしい”と言えよう。それにつけても、堤幸彦監督大暴走!のシュールすぎるラスト30分を観るにあたり、左脳はおよびでない。観る側の感性次第で、解釈はどうとでも。ラストシーンの柴田の表情がべらぼうに愛らしくあれが陸上だったら、真山は一も二もなく彼女を押し倒していただろうと思う。最後の最後にまたしても、“なんちゃって予告”をかましてくれた。“真の敵”の存在が明かされるらしいシーズン弐。“グレートトンガ鬼頭”って何者っ?!
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